Niagara
私は12月2日に、ニューヨーク州立大学バファロー (Buffalo) 校で、セミナーをする機会があり、その翌日、ナイアガラの滝を見にいきました。朝の8時に、アメリカ側から撮ったナイアガラの写真をお送りします。そこでは、前の晩に今年初めての雪が降り、朝には一面、銀世界でした。ナイアガラの、細かい水しぶきが、氷の粒の嵐のように冷たく顔に当たり、息をするのも大変でした。案内をして下さった大学の研究者の方と私の二人以外、誰も人影も無く、辺りの静寂は 滝の轟くような音とは全く対象的でした。
Merry Xmas !
今日は12月24日、クリスマスイブです。こちらの家々では、いろいろな色のクリスマスライトを点滅させて、とても奇麗です。私たちの家でも、飾って見ましたので、どうぞ御覧下さい。五人のサンタクロースが立っています。
今年 アメリカは、イラクに多大な被害をもたらして、大いに反省しなくてはならないと、考えているアメリカ人もたくさんいます。
来年は、平和のが訪れる年になりますように。
どうぞ、お体を御大事に、良いお年をお迎えくださいませ。
追伸: 「レット症候群」という、女子特有の精神病について、私たちの研究が、英国雑誌ネイチャー関連の雑誌 (Nature Genetics) 1月号に、発表されることになりました。MeCP2という遺伝子の発現を抑制するタンパクが変異を起こすために、レット症候群になると言うことは分かっていました。しかし、そのメカニズムについては何も知られていませんでした。私たちは、MeCP2が直接制御する標的遺伝子、DLX5を同定しました。この遺伝子は脳の中で、色々な信号伝達の担い手を調整している重要なタンパクを作っているものでした。レット症候群では、異常になったMeCP2が DLX5を正常に制御できない為に、脳の機能に異常をきたし、レット症候群の症状を起こしているものだと考えられます。この発見は、医学関係、生物部門からハイライト記事にされ、既に、12月の時点で、フランス、イギリス、アメリカの新聞、雑誌に紹介されました。私たちの研究所のホームページにも、特集してあります。これも見ていただければ幸いです。(www.lbl.gov を開いて頂いてから、Rett Syndrome Mechanism Solved と書いてある女の子の写真の隣をクリックしてください)。